私が学んだ食養生について9回に分けてお話しています
今回は7回目「腹七分」についてです。
2つの非常識な食べ方
1つ目は風邪をひいて寝込んだ時などには、水分を取るが食べない。
食べ物を身体に取り込むのには莫大なエネルギーが必要です。
そして、消化吸収は量が少ないほど効率が良くなります。
つまり大量に食べてしまうと処理しきれず胃腸の負担になるだけでなく、
自然治癒力をはじめ他の機能がおろそかになってしまうのです。
病気を防ぎ、病気を治す力を高めるためには、いかに空腹の時間を長く保つかが重要です。
だから食習慣の原則は「腹七分」であり、
食欲のないときは無理に食べないことが大切になります。
私の例ですと、2年半前の年末から正月にかけて、
熱を出して寝込んでしまいました。
その際には水分を取り食事は極力とらず、
薬も飲まず3日ほど寝ているだけで熱が下がり回復しました。
風邪をひいたときには栄養のある食べ物ととった方が良いとも言われますが、
体のエネルギーを消化に使わず自然治癒力に回すには食べずに休む方が良いことを実感しました。
2つ目は、朝食は食べない。
理由としては、午前は排せつの時間帯であるからです。
朝起きて体を動かす仕事をひとしきりしてからトイレに行ってからであれば
午前中に食べてはいけないのではありませんが、
食欲がないのに習慣だからという理由だけでは食べないほうが良いと思います。
ただし、身体を作る期間である子供に関してはこの限りではありません。
私自身、大学生のときから何十年にもわたり基本的には朝食を食べていませんが、
それが原因で体の不調を感じたり、病気になったりしたことはありません。
快適な睡眠の秘訣
3つ目は、寝る3時間前からは食べない。
こちらは常識かもしれません。
睡眠には身体を休めるだけでなく、脳を休め、内臓を休めるという三つの意味があります。
自分の消化能力を超えて食べてしまうと内臓が疲れるため、
長時間の睡眠が必要になります。
反対に腹八分であれば、必要な睡眠時間は短くて済むうえ、
消化系に使っていたエネルギーを他へ回せるようになります。
その結果、若さや健康が保てるようになります。
また、良質の睡眠を取るためにも入眠時に胃が空であることが必要です。
入眠時のノンレム睡眠は生理機能が休息する状態であり、
食後に眠ると消化器官が休めず、深いノンレム睡眠に入れないからです。
お腹がすいて眠れないように感じる場合には、
カフェインの入っていないハーブティーで空腹感を満たしてから寝るとよいのではと思います。
以前からの食事量の習慣を一度忘れ、現時点での消化能力を知り、
空腹を感じてからよく噛んで時間をかけて腹七分の量を食べる。
また、できれば午前中と就寝三時間前からも食べ物を口にすることを控える。
間食もしない。
そうすることが食事タイミングや量に関する理想の習慣です。
ただし、心も大事。
過度なストレスがたまらない限度で実践することをお勧めします。
次回は、食養生シリーズ最終回で「身土不二」についてです。
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