私が学んだ食養生について9回に分けてお話しています
今回は最終回「身土不二」についてです。
一つだけ覚えるとしたら身土不二
身土(しんど)不二(ふじ)は、「身」(今までの行為の結果=正報)と、
「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない、という意味の仏教用語です。
食養生では、地元の旬の食品や伝統食が身体に良いとの意味で使われます。
もう少し広くとらえるのであれば、環境に応じたものを食べるということです。
生物はまわりの環境にある物を取って食べています。
日本を含む東アジアでは、温暖湿潤な環境で育つ米を主食としています。
遊牧民であれば家畜のミルクや肉を、アラスカに住むイヌイットであればアザラシの肉を、
何世代にも亘って食べ続けています。
そのために、それらの食物を消化する酵素を体内で作り出す能力を持っているのです。
理想的な食べ物の配分は
また、人間の歯の種類の本数から、本来適した食物の配分を推測することが出来ます。
穀物をすり潰すための臼歯は20本、
草をかみ切るための切歯は8本、
肉を嚙み千切るための犬歯は4本あります。
このことからは、穀物5、野菜2,肉1の割合で食べることが、
体に合っていると言えます。
日本人に適した食事
ではどんな食事が日本人に適しているのでしょうか?
それは日本で取れる食品を食べることです。
日本は温暖湿潤で水と緑に恵まれ、稲をはじめとする農作物が多く収穫できます。
そこで、コメを主食とし、副食物として季節に合わせた野菜を使った料理が主流でした。
また、四方を海に囲まれているため伝統的に肉は魚肉を食べるのが主で、
仏教による禁忌もあり、牛や豚を食べる習慣は江戸時代まで存在していませんでした。
このような環境の中で、米5:旬の野菜2:旬の魚1の割合で国産品を食べることが
理想的な配分です。
さらに地域ごとの気候風土に応じた土地の産物を、
伝統的な調理法で食べるのが望ましいと言えます。
もちそん、カロリーベースの総合食料自給率が38%の現在の日本では
全ての食べ物を国産とすることは不可能です。
食養生の実践
できるだけ、伝統的な農法で作られた土地の或いは国産の米、麦、蕎麦等の穀物を主食とし
大豆等の豆類、季節の野菜、果物、階層、海産物等を副食として、
自然海塩や天然醸造の調味料を使った食事を心がけたいと思います。
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